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弁護士 荒井 剛
2021.06.23
2021.06.23
ニュース・ダイエット
今年に入り「ダイエット」をはじめました。
意識的に週2・3回のランニング、ウオーキングを行い、意識的に食事中の炭水化物の量を減らしています。1月1日、1年かけて10キロ体重を減らすという目標を立てました。
もう少しで6月も終わり、早くも1年の半分が過ぎようとしています。
6月末の時点で5キロ減っているはずですが・・・あと一歩のという感じです。
下半期はもう少し頑張ることにします。
もう一つ「ダイエット」を始めたものがあります。
それは「ニュース・ダイエット」です。
世界的ベストセラー”Think clearly”の著者であるロルフ・ドベリさんの本“NewsDiet”を読み触発されました。
「ニュース・ダイエット」。
文字通り「ニュース」をダイエットします。
つまり、日常生活の中からできるだけニュースを排除するということです。
子どもならまだしも社会人ともなれば、新聞を読むのは当たり前、日々のニュースを抑えておく必要があるだろう、そう思っていました。
しかし、この本を読んで考えが変わりました。
著者のロルフ・ドベリさんも最初からニュース・ダイエットしていたわけではありません。
むしろ、その真逆です。ニュース依存症でした。複数の新聞だけでは満足せず、インターネットで次々に現れる記事もチェックし、ポッドキャストを活用してニュースを聞く、そんな状況でした。しかし、ドベリさんは気がついたのです。ニュース依存は、アルコール依存より質が悪いということを。アルコールの場合、有料ですし、飲める量にも限界があります。しかし、今の時代、「無料」で多くのニュースを、しかもほぼ「無限」に読むことができてしまいます。
たしかにそうです。
ネット上の情報量は半端ではありません。無意識にニュースサイトを開き、目に飛び込んできたニュースのラインアップから気になるなと思った記事をクリックしてしまいます。するといつの間にか次々と読み進めてしまっています。仕事で使うPCはもちろんのこと、プライペートで使うスマホでも、仕事の合間、食事の時間や寝る直前などについついニュースサイトを開いてしまうことがあります。これを1日に何度もやっているわけです。
こういったニュースを読む時間は、合計すると1日約90分にもなるそうです。どうやって計算したのかよくわかりませんが・・・、これが平均的な時間だとすれば、これを年間に換算すると90分*365日=32、850分、つまり、547時間分になります。24時間で割ると22.8日分の時間になります。約一か月分の時間を費やしていることになります。それだけの時間を費やしているのだと知ってギョッとしました。
これだけの時間をかけてニュースを読み、それがどれほど身についているのでしょうか。
結局、ニュースといっても実は「99%は自分とは無関係」なものばかりです。
また、欧州や中東のとある国でデモが発生したり、大統領の支持率が下がったり、あるいは国内でニシキヘビが逃げたとか、芸能人の誰誰が薬物を使用したとか等というニュースを知ったとしても自分では何もできないというのがほとんどです。しかも、こういったニュースはあくまで表面的です。背景事情については詳しく触れない場合が多いですし、ニュースには、往々にして伝える側の意図が入り込んでいるためバイアスがかかったりしています。
さらにオリンピックや世界大会で金メダルをとりましたといったポジティブなニュースならいいかもしれませんが、ニュースの多くはネガティブな場合が多く、「精神的(脳)にもマイナス」だということです。
人は、自分でコントロールすることができない情報に接し続けると「学習性無力感」に陥る可能性があります。「学習性無力感」とは、長期にわたってストレスの回避困難な環境に置かれた人や動物は、その状況から逃れようとする努力すら行われなくなるという現象を指します。
物事は個々のつながりがあってはじめて成り立つわけで単純ではありません。ニュースで取り上げられた表面的な事実だけで判断し続けていけば、理解力・集中力の低下も招きます。
また、人は、ポジティブな情報やいい出来事よりも、ネガティブな情報や悪い出来事に注意を向けやすく、記憶にも残りやすいという脳の作りになっています。ネガティブな情報に接する度に、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが分泌されますが、悪いニュースに触れ続けていると、それだけストレスホルモンが分泌され続けることとなり、メンタル不全、生活習慣病の疾患につながりかねないというのです。
さらに、確証バイアスの強化にもつながります。確証バイアスとは、自分にとって都合のいい情報ばかりを無意識的に集めてしまい、反証する情報を無視したり、集めようとしない傾向のことをいいます。
もちろん、徹底した取材がなされた良質のニュース記事もたくさんあると思いますが、無限にニュースが溢れている状況の中でそれを選ぶのは至難の業です。そこで、私は、ニュース・ダイエットを試みることにしました。
その結果、1日90分費やしていた時間が減少しました。その分、ニュースではなく読書に時間に使えることになりました。90分のうち何割かの時間をさらに運動に使えば本来のダイエットが進みそうですがなかなかそううまくはいきません。
意識的に週2・3回のランニング、ウオーキングを行い、意識的に食事中の炭水化物の量を減らしています。1月1日、1年かけて10キロ体重を減らすという目標を立てました。
もう少しで6月も終わり、早くも1年の半分が過ぎようとしています。
6月末の時点で5キロ減っているはずですが・・・あと一歩のという感じです。
下半期はもう少し頑張ることにします。
もう一つ「ダイエット」を始めたものがあります。
それは「ニュース・ダイエット」です。
世界的ベストセラー”Think clearly”の著者であるロルフ・ドベリさんの本“NewsDiet”を読み触発されました。
「ニュース・ダイエット」。
文字通り「ニュース」をダイエットします。
つまり、日常生活の中からできるだけニュースを排除するということです。
子どもならまだしも社会人ともなれば、新聞を読むのは当たり前、日々のニュースを抑えておく必要があるだろう、そう思っていました。
しかし、この本を読んで考えが変わりました。
著者のロルフ・ドベリさんも最初からニュース・ダイエットしていたわけではありません。
むしろ、その真逆です。ニュース依存症でした。複数の新聞だけでは満足せず、インターネットで次々に現れる記事もチェックし、ポッドキャストを活用してニュースを聞く、そんな状況でした。しかし、ドベリさんは気がついたのです。ニュース依存は、アルコール依存より質が悪いということを。アルコールの場合、有料ですし、飲める量にも限界があります。しかし、今の時代、「無料」で多くのニュースを、しかもほぼ「無限」に読むことができてしまいます。
たしかにそうです。
ネット上の情報量は半端ではありません。無意識にニュースサイトを開き、目に飛び込んできたニュースのラインアップから気になるなと思った記事をクリックしてしまいます。するといつの間にか次々と読み進めてしまっています。仕事で使うPCはもちろんのこと、プライペートで使うスマホでも、仕事の合間、食事の時間や寝る直前などについついニュースサイトを開いてしまうことがあります。これを1日に何度もやっているわけです。
こういったニュースを読む時間は、合計すると1日約90分にもなるそうです。どうやって計算したのかよくわかりませんが・・・、これが平均的な時間だとすれば、これを年間に換算すると90分*365日=32、850分、つまり、547時間分になります。24時間で割ると22.8日分の時間になります。約一か月分の時間を費やしていることになります。それだけの時間を費やしているのだと知ってギョッとしました。
これだけの時間をかけてニュースを読み、それがどれほど身についているのでしょうか。
結局、ニュースといっても実は「99%は自分とは無関係」なものばかりです。
また、欧州や中東のとある国でデモが発生したり、大統領の支持率が下がったり、あるいは国内でニシキヘビが逃げたとか、芸能人の誰誰が薬物を使用したとか等というニュースを知ったとしても自分では何もできないというのがほとんどです。しかも、こういったニュースはあくまで表面的です。背景事情については詳しく触れない場合が多いですし、ニュースには、往々にして伝える側の意図が入り込んでいるためバイアスがかかったりしています。
さらにオリンピックや世界大会で金メダルをとりましたといったポジティブなニュースならいいかもしれませんが、ニュースの多くはネガティブな場合が多く、「精神的(脳)にもマイナス」だということです。
人は、自分でコントロールすることができない情報に接し続けると「学習性無力感」に陥る可能性があります。「学習性無力感」とは、長期にわたってストレスの回避困難な環境に置かれた人や動物は、その状況から逃れようとする努力すら行われなくなるという現象を指します。
物事は個々のつながりがあってはじめて成り立つわけで単純ではありません。ニュースで取り上げられた表面的な事実だけで判断し続けていけば、理解力・集中力の低下も招きます。
また、人は、ポジティブな情報やいい出来事よりも、ネガティブな情報や悪い出来事に注意を向けやすく、記憶にも残りやすいという脳の作りになっています。ネガティブな情報に接する度に、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが分泌されますが、悪いニュースに触れ続けていると、それだけストレスホルモンが分泌され続けることとなり、メンタル不全、生活習慣病の疾患につながりかねないというのです。
さらに、確証バイアスの強化にもつながります。確証バイアスとは、自分にとって都合のいい情報ばかりを無意識的に集めてしまい、反証する情報を無視したり、集めようとしない傾向のことをいいます。
もちろん、徹底した取材がなされた良質のニュース記事もたくさんあると思いますが、無限にニュースが溢れている状況の中でそれを選ぶのは至難の業です。そこで、私は、ニュース・ダイエットを試みることにしました。
その結果、1日90分費やしていた時間が減少しました。その分、ニュースではなく読書に時間に使えることになりました。90分のうち何割かの時間をさらに運動に使えば本来のダイエットが進みそうですがなかなかそううまくはいきません。