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弁護士 鍛冶 孝亮
2022.08.10
2022.08.10
道民と水泳
1 先日ラジオを聞いていると、8月14日は「水泳の日」であるという話が出てきました。
そして、水泳に対して苦手意識を持っている都道府県も紹介されました。
1位は北海道だと思っていたところ、岩手県と紹介されていました(このソースをインターネットで調べてみたのですが残念ながら見つかりませんでした)。
岩手県は、北海道よりも南にありますが三陸の海は冷たくてあまり泳ぐ機会はないからでしょうか。
水泳の日は、1953年に制定された「国民皆泳の日」を引き継ぐ形で、2014年に公益財団法人日本水泳連盟が制定したものです。
海に囲まれた海洋国家日本において、国民全員が泳げ、水難事故を防止するということが制定の目的にあるようです。
2 しかし多くの道民は水泳に苦手意識があるのではないでしょうか。
私の知り合いでも、スキーやスケートが得意な人はいくらでもいるのですが、水泳が得意という人は聞いたことはなく、自分も含めて泳ぐことに苦手意識を持っている人が多いです。
水泳に苦手意識を持っているのは、子どもの頃に水泳に携わることが少なかったからではないでしょうか。
私の経験になりますが、プールは小学校にしかありませんでした。
25メートル泳ぐ練習もしましたが、自力で泳ぐことができない人は、ビード版を使って泳いでいました。泳ぐことよりも水遊びをすることがメインになっていた気もします。
プールは小学校にしかなく、中学校、高校になるとプール自体ないため泳ぐ機会はまったくなくなりました。
小学生の夏の短い時間にしかプール授業はなかったため、泳ぐことについてしっかり学んだ記憶はありません(忘れているだけかもしれませんが)。
総務省の統計(2006年、公立小学校のプール設置率の都道府県別ランキング)によれば、北海道は一番下の47位で設置率は36.6%となっています。北海道の約3分の2の小学校にはプールが設置されていないことになります。
ちなみに、1位は埼玉県の99.3%、2位は東京都98.9%となっており、25位の大阪府まで90%以下になることはありません。
46位の青森県は54.5%となっており、北海道の設置率は断トツの低さです。
今考えると私の小学校は北海道の中でもプールが設置されている貴重な小学校でしたが、泳ぐことを真剣に学びませんでした。
3 水泳教室に通っている人ならともかく、道東では自ら温水プールに行かなければ泳ぐ機会はありません。
同じ北海道でも、日本海側は暖流の対馬海流が流れていることもあり、夏になると海水浴ができるところもあります。
しかし、道東の太平洋側は寒流の千島海流(親潮)が流れており、夏でも凍えるような冷たさでとてもじゃありませんが海水浴はできません。
川の水も冷たく、夏も道外のように暑くならないため、川で泳ぐ機会もありませんでした。
海や川で泳いで遊ぶという習慣もないため、泳ぐことを必死に学ぶことはなかったのかもしれません。
ちなみに、先ほどのランキングで沖縄県は45位の67.9%となっていますが、これは泳ぐことができる海が身近にあるため、プールの設置率が低いといわれているようです。
4 ドラえもんなどの漫画を見ていると、泳げないのは恥ずかしいという場面が出てくるのですが、泳げないことは恥ずかしいと感じたことは一度もありません。
むしろ道民としては、スキーを滑ることができなかったり、特に道東ではスケートを滑ることができないほうが恥ずかしいと感じるのではないでしょうか。
夏になると、痛ましい水難事故のニュースが流れます。海や川で溺れてときには亡くなってしまうこともあります。
基本的な水泳の技術を獲得することは、水難事故を防止するという観点から非常に大切なことだと思いますが、一方で、授業で基本的な技術を学んでいたからといって、プールのように人口的な水の流れではない海や川での水難事故を必ずしも防ぐことができるわけではないと思います。
このコラムを書くにあたり水難事故の原因を知ることができました。
例えば、海は塩分を含んでいる分人は浮きやすいが、川の水は空気を含んでいるため浮きにくいため、川遊びをするときはライフジャケットが必須であること、川は流れがあるため泳ぎの上手い、下手は関係なく溺れることがあることなどです。
「君子、危うきに近寄らず」の言葉がありますが、泳ぐことが苦手な人間は、そもそも川や海に入って泳ごうとはしないため、水難事故に遭遇する機会は極めて少ないと考えており、水難事故に遭わないようにするための知識を積極的に得ようとはしていませんでした。
しかし、実際は膝くらいの水深しかない川であっても、強い流れで足がとられる溺れることがあります。
公益財団法人河川財団のホームページで、全国の水難事故マップを発見しました。
http://www.kasen.or.jp/mizube/tabid118.html
本州、四国、九州のマップを見るとほぼ日本列島が表示されるほど多くの河川で水難事故が発生しています。
北海道は本州などに比べると件数は少ないもののそこまで大きな河川ではないと思われるところでも事故が発生していることがわかります。
「水泳の日」というものがあることを知ったことで、水難事故というものは泳ぐことができるのかどうかで防ぐわけではないということを理解することができました。
5 漫画『ONE PIECE(ワンピース)』の中に、食べると特殊な能力が身に付く悪魔の実が出てきます。
中には誰も敵わなくなるような能力が付与される悪魔の実もありますが、この悪魔の実を食べてしまうとカナヅチとなりまったく泳げなくなってしまいます。
子どもの頃、海賊になって世界中の海を冒険するのであれば泳げなくなると困ることになるが、普通に生活するだけだと泳げなくなったとしても困ることはないのだから、泳げなくなるという理由だけで悪魔の実を食べることについて悩まないと思っていました。
泳ぐことについて苦手意識を持っていることを恥ずかしく思っていないことは今でも変わっておりませんが、水難事故の恐ろしさや水難事故のあわないための心構えなどを知ることができました。
水泳の話にもどりますが、水の中では、水の抵抗や水圧があることから、陸上で行う運動よりも負荷がかかり筋力向上、体脂肪燃焼や循環器能力の向上が期待できるため健康にも良いと言われています。
水泳では全員の筋力を使うためカロリーの消費も効率的でダイエットにもなるようです。
このように健康的な側面もありますし、今年から子どもがスイミングスクールに通うようになり今後一緒にプールに行く機会が生じることを考えると、苦手だと敬遠していた水泳にチャレンジしないといけないなと感じています。
そして、水泳に対して苦手意識を持っている都道府県も紹介されました。
1位は北海道だと思っていたところ、岩手県と紹介されていました(このソースをインターネットで調べてみたのですが残念ながら見つかりませんでした)。
岩手県は、北海道よりも南にありますが三陸の海は冷たくてあまり泳ぐ機会はないからでしょうか。
水泳の日は、1953年に制定された「国民皆泳の日」を引き継ぐ形で、2014年に公益財団法人日本水泳連盟が制定したものです。
海に囲まれた海洋国家日本において、国民全員が泳げ、水難事故を防止するということが制定の目的にあるようです。
2 しかし多くの道民は水泳に苦手意識があるのではないでしょうか。
私の知り合いでも、スキーやスケートが得意な人はいくらでもいるのですが、水泳が得意という人は聞いたことはなく、自分も含めて泳ぐことに苦手意識を持っている人が多いです。
水泳に苦手意識を持っているのは、子どもの頃に水泳に携わることが少なかったからではないでしょうか。
私の経験になりますが、プールは小学校にしかありませんでした。
25メートル泳ぐ練習もしましたが、自力で泳ぐことができない人は、ビード版を使って泳いでいました。泳ぐことよりも水遊びをすることがメインになっていた気もします。
プールは小学校にしかなく、中学校、高校になるとプール自体ないため泳ぐ機会はまったくなくなりました。
小学生の夏の短い時間にしかプール授業はなかったため、泳ぐことについてしっかり学んだ記憶はありません(忘れているだけかもしれませんが)。
総務省の統計(2006年、公立小学校のプール設置率の都道府県別ランキング)によれば、北海道は一番下の47位で設置率は36.6%となっています。北海道の約3分の2の小学校にはプールが設置されていないことになります。
ちなみに、1位は埼玉県の99.3%、2位は東京都98.9%となっており、25位の大阪府まで90%以下になることはありません。
46位の青森県は54.5%となっており、北海道の設置率は断トツの低さです。
今考えると私の小学校は北海道の中でもプールが設置されている貴重な小学校でしたが、泳ぐことを真剣に学びませんでした。
3 水泳教室に通っている人ならともかく、道東では自ら温水プールに行かなければ泳ぐ機会はありません。
同じ北海道でも、日本海側は暖流の対馬海流が流れていることもあり、夏になると海水浴ができるところもあります。
しかし、道東の太平洋側は寒流の千島海流(親潮)が流れており、夏でも凍えるような冷たさでとてもじゃありませんが海水浴はできません。
川の水も冷たく、夏も道外のように暑くならないため、川で泳ぐ機会もありませんでした。
海や川で泳いで遊ぶという習慣もないため、泳ぐことを必死に学ぶことはなかったのかもしれません。
ちなみに、先ほどのランキングで沖縄県は45位の67.9%となっていますが、これは泳ぐことができる海が身近にあるため、プールの設置率が低いといわれているようです。
4 ドラえもんなどの漫画を見ていると、泳げないのは恥ずかしいという場面が出てくるのですが、泳げないことは恥ずかしいと感じたことは一度もありません。
むしろ道民としては、スキーを滑ることができなかったり、特に道東ではスケートを滑ることができないほうが恥ずかしいと感じるのではないでしょうか。
夏になると、痛ましい水難事故のニュースが流れます。海や川で溺れてときには亡くなってしまうこともあります。
基本的な水泳の技術を獲得することは、水難事故を防止するという観点から非常に大切なことだと思いますが、一方で、授業で基本的な技術を学んでいたからといって、プールのように人口的な水の流れではない海や川での水難事故を必ずしも防ぐことができるわけではないと思います。
このコラムを書くにあたり水難事故の原因を知ることができました。
例えば、海は塩分を含んでいる分人は浮きやすいが、川の水は空気を含んでいるため浮きにくいため、川遊びをするときはライフジャケットが必須であること、川は流れがあるため泳ぎの上手い、下手は関係なく溺れることがあることなどです。
「君子、危うきに近寄らず」の言葉がありますが、泳ぐことが苦手な人間は、そもそも川や海に入って泳ごうとはしないため、水難事故に遭遇する機会は極めて少ないと考えており、水難事故に遭わないようにするための知識を積極的に得ようとはしていませんでした。
しかし、実際は膝くらいの水深しかない川であっても、強い流れで足がとられる溺れることがあります。
公益財団法人河川財団のホームページで、全国の水難事故マップを発見しました。
http://www.kasen.or.jp/mizube/tabid118.html
本州、四国、九州のマップを見るとほぼ日本列島が表示されるほど多くの河川で水難事故が発生しています。
北海道は本州などに比べると件数は少ないもののそこまで大きな河川ではないと思われるところでも事故が発生していることがわかります。
「水泳の日」というものがあることを知ったことで、水難事故というものは泳ぐことができるのかどうかで防ぐわけではないということを理解することができました。
5 漫画『ONE PIECE(ワンピース)』の中に、食べると特殊な能力が身に付く悪魔の実が出てきます。
中には誰も敵わなくなるような能力が付与される悪魔の実もありますが、この悪魔の実を食べてしまうとカナヅチとなりまったく泳げなくなってしまいます。
子どもの頃、海賊になって世界中の海を冒険するのであれば泳げなくなると困ることになるが、普通に生活するだけだと泳げなくなったとしても困ることはないのだから、泳げなくなるという理由だけで悪魔の実を食べることについて悩まないと思っていました。
泳ぐことについて苦手意識を持っていることを恥ずかしく思っていないことは今でも変わっておりませんが、水難事故の恐ろしさや水難事故のあわないための心構えなどを知ることができました。
水泳の話にもどりますが、水の中では、水の抵抗や水圧があることから、陸上で行う運動よりも負荷がかかり筋力向上、体脂肪燃焼や循環器能力の向上が期待できるため健康にも良いと言われています。
水泳では全員の筋力を使うためカロリーの消費も効率的でダイエットにもなるようです。
このように健康的な側面もありますし、今年から子どもがスイミングスクールに通うようになり今後一緒にプールに行く機会が生じることを考えると、苦手だと敬遠していた水泳にチャレンジしないといけないなと感じています。