1 10月7日、8日と民事介入暴力対策委員会の合宿で、函館まで行ってきました。民事介入暴力とは、暴力団などの反社会的勢力が、民事紛争に介入し不当要求行為を行うことを意味し、私は民事介入暴力対策委員会に所属し、反社会的勢力から市民の人権を守るために様々な活動を行っています。
今回、民事介入暴力対策に取り組んでいる道内の弁護士が函館に集まり、暴力団対策の研究発表を行いました。
今回のコラムは、民事介入暴力対策の話ではなく(他の機会に書こうと思います)、函館へ行って帰ってくるのが大変だったので、北海道の距離の話をします。
2 以下の地図を見てください。
地図上には、①函館、②札幌、③旭川、④富良野、⑤網走、⑥知床、⑦根室、⑧釧路、⑨帯広、⑩中標津の位置を示しています。
釧路が東京に位置するとした場合、函館の位置は、三重県と奈良県の県境に位置します。ちなみに、私の事務所がある中標津と釧路とでは、東京と土浦ぐらい距離があります。
また、帯広は釧路地裁の管轄ですが、この地図を見ると東京と甲府ぐらい離れています。
地図を見てみると、札幌、函館、旭川、釧路などの各都市は、同じ北海道内にあるとはいいながら、それぞれが遠く離れていることを改めて実感します。
3 釧路から函館に行くための主な移動方法として自動車、JR、飛行機が考えられます。
自動車で行く場合、高速道路を利用しても544キロ、時間としては約8時間かかるようです(「北の道ナビ」のHPより)。
JRの場合、まず釧路から札幌の近くにある千歳まで特急で行き、そこから函館行の特急に乗り継ぐのですが、自動車と同じように約8時間かかるようです。なお、現在釧路と札幌間の特急は、先月の台風による線路被害のため運休しております。
飛行機であれば、釧路空港から新千歳空港又は丘珠空港を経由して、約2時間(乗り継ぎの時間を除き)で函館に着くことができます。
離島に行く場合を除き、同じ県内を移動するために飛行機に乗ることはないと思いますが、このように道内を飛行機で移動することも珍しくありません。
昔は釧路-函館便の飛行機があったようです。
個人的には、北海道新幹線も開通しましたし、海外からの観光客も増えているので、道南と道東を結ぶこの路線を復活させても需要があるのではないかと思っています。
今回、行きはすべて飛行機で函館まで行くことができたのですが、帰りは予約の関係で、函館から札幌までは飛行機、札幌から釧路までは都市間バスで帰りました。
8日の深夜に釧路に到着し、移動でくたくたになりました。
北海道新幹線が開業し、東京から函館までは近くなったと思いますが、北海道の東部から函館はまだまだ遠いと実感しました。
それでもいつか、桜が満開の時期に五稜郭公園へ行きたいと思っています。
4 先ほどの地図を見ていただくとわかるように、北海道はとても広いため、主要な観光地を巡るためにはそれなりの日数が必要です。
函館に到着し観光してから、札幌や小樽へ向かい、その後旭川の旭山動物園を楽しんだ後に、富良野のラベンダーを見に行き、博物館網走監獄や知床を観光し、根室の納沙布岬に寄って、釧路湿原を探索し、帯広でスイーツを食べて、札幌経由で函館に戻ってくるというプランを立てるとなると、最低でも1週間くらい必要なのではないのでしょうか。
北海道の観光を考えている方は、一度に主要なところを観光するのではなく、数回に分けて北海道に来ていただいたほうが、充実した観光ができると思います。
距離の話をすると、ネタは尽きないのですが、またの機会に面白い話を御紹介できればと思います。